2019.10.01
環境DNA保存試薬、2019年度Limnology Excellent Paper Awardを受賞
この度、「塩化ベンザルコニウムの環境DNA保存試薬についての研究論文」が、日本陸水学会の⁽¹Limnology Excellent Paper Awardを受賞しました。
9月30日、日本陸水学会第84回大会が金沢大学にて開催され授賞式が行われました。本研究にて日吉・神戸大学と共同研究を行った龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科の山中裕樹講師が受領されました。
受賞理由として、本論文は、水生生物の種類や量の推定が可能な環境DNA技術について、採水試料の保存方法を検討し、10%塩化ベンザルコニウム溶液の添加により、常温でもDNAの分解を防止できることを示した大変画期的で重要性の高い研究であり、フィールドでの処理の簡便化を通じて、より広い応用性を目指す点で優れており、環境DNAを利用した調査研究の普及や実践において少なくない役割を担っていると考えられたためです。
今後も活用が期待され、専門家の間でもその有効性が評価されています。
(Limnology, 2017, 18(2), 233–241)
⁽¹Limnology Excellent Paper Award
日本陸水学会が2000年より発行している、英文誌「Limnology」では、掲載する論文はいずれも複数のレフェリーによる査読を経て掲載され、日本を代表する陸水学の総合雑誌として海外でも高い評価を受けているものです。2013年度からは論文賞が設けられ、英文誌の論文賞(Limnology Excellent Paper Award)は、過去2年の間にLimnologyに発表された論文の中から、編集委員が選考した特に優れた論文について、その著者を表彰しています。授賞対象者は陸水学会員に限りません。
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